京都観光タクシー同友会の観光案内
【
寺伝によれば、991年(正暦2)、東大寺の別当平崇上人が藤原兼家の帰依のもと建立した華厳宗の寺院。創建当初は多くの堂塔と寺領を有し隆盛をほこった。その後、朝野の崇敬をあつめたが、藤原氏の衰微と戦国時代の兵火に罹災し、寺運は衰えた。1679年(延宝7)加賀の国大乗寺の月舟和尚を迎え、加賀藩の家老・本多政長の援助によって再興し、曹洞宗の寺院として整備され現在にいたる。
表門 | 本堂 | 涅槃図壁画 |
■本堂 茅葺の田舎風の素朴な建物であるが、平安時代の多くの古仏を安置する。しかし、これらの仏像は昭和48年新造の収蔵庫に保管されている。
◆十一面観音立像[重文(平安)] 禅定寺の本尊。高さ2.86メートルの堂々たる立像で、一木造、漆箔、右手を垂れ、左手に宝瓶をもち面相や手足にかかる翻波式衣紋にも藤原風の特徴があらわれている。光背・台座・持物は後補であるが、頭上の十面は当初のものが残っている。
◆日光・月光菩薩立像[重文(平安)] 本尊の両脇に安置する。2メートル余の一木造で、彩色は剥落しているが、貞観時代の様式を表している。もと光明山寺(山城町)の遺仏とも、奥山田の医王教寺の遺仏とも思われる。
◆四天王立像[重文(平安)] いずれも一木造の等身像で、持国天と増長天はほぼ直立姿態の静的な姿に、広目天・多聞天はそれぞれ足と腕を上げた動的な姿につくられている。
◆文殊菩薩騎獅像[重文(平安)] 高さ60センチ、一木造、右足を垂れ、左足を曲げて獅子の背に坐した半跏像で、手にはそれぞれ剣と巻物をもって、滋味あふれる尊顔を呈している。
◆地蔵菩薩半跏像[重文(平安)] 高さ約1メートル、右手に錫杖、左手に宝珠をもち、片足を垂れて岩座上に坐している。檜材の寄木造で、彩色下地を残している。延命地蔵形中では古い例に属する。
◆五輪石塔(南北朝) 花崗岩製、基礎に複弁の反花座をもうけ、1342年(康永元)在銘の典型的な南北朝時代作。
◆禅定寺文書 開山平崇上人が東大寺別当を辞して禅定寺に隠棲したが、生前に寺を維持するに足りるだけの田畑を買い入れておいた。それに関する文書125通[重文]および流記二巻[重文(平安)]等、多くの古文書を有している。
参考資料 昭和京都都名所図会 竹村俊則著より
京都検定HOME | おすすめ観光コース | 貸切料金表 | お薦め食事処 |
こだわり観光コース | 中井タクシーのブログ | お薦めお休み処・お土産 | |
紅葉観光コース | 観光社寺一覧 | タクシードライバーの研修会 |