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(よう)谷寺(こくじ)(柳谷観音)】《西山浄土宗》075-956-0017

柳谷観音の紅葉 2010年11月

2010-11-20 2010-11-20 2010-11-20

 806(大同元)年、清水寺を開祖・延鎮(えんちん)僧都(そうず)が生身の十一面観音を拝むため、夢想によってこの地にわけいり、観音を感得(かんとく)して堂宇を建立したのが起こり。また、弘法大師や()(しん)僧都(そうず)なども入山(にゅうざん)参籠(さんろう)したといわれ、修験の場として知られていたものと思われる。その後、豊臣氏の帰依(きえ)を得て再興、元禄以降、浄土宗西山派に属してから寺運は次第に隆盛し、眼病平癒祈願の信仰とあいまって参籠する人が多く、門前には旅館が建ちならぶほどになったという。新西国霊場第17番札所。
延鎮(えんちん)僧都(そうず) 奈良の報恩法師(奈良子嶋寺を創建)の弟子となり、778(宝亀9)京都東山にある多くの峰のうちの一つ乙輪山(音羽山)に移ったという。798(延暦17)、坂上田村麻呂は乙輪山に山荘を作り、その後、延鎮を開山として招き現在の清水寺を創建したと伝えられている。延鎮の晩年については不明。

参道 山門の方位磁石 本堂
独鈷水 書院庭園 眼力稲荷
愛染堂 弁天堂 あじさい苑

山門 天井の方位磁石は?

本堂 1854(弘化2)年の建立。本尊十一面千手千眼観世音菩薩を安置する。秘仏でお姿を拝むことはできないが、縁日の毎月17日、18日にご開帳。観音様の両脇侍には、右隣に勝敵毘沙門天王、左隣に将軍地蔵大菩薩が祀られており、清水寺の十一面観音の脇侍と同様になっている。

◆びんづるさん 本堂に入って左側に安置。お釈迦さんの弟子、十六羅漢の一人で、神通力(超能力に似た力)が大変強く俗に「撫仏(なでぼとけ)」といわれ、病人が自らの患部と同じところを触れることでその神通力にあやかり治していただくという信仰がある。

独鈷水(おこうずい) 延鎮僧都が下山された後、811年弘法大師(空海)が度々当山に参拝。ある時、堂の傍らにある巌窟の溜まり水で眼のつぶれた小猿を抱き、一心不乱に眼を洗っている親猿の姿を見かけられ、空海は小猿のために17日間のご祈祷を行う。すると満願の日に小猿の目がパッチリと開き、喜んで山へと帰っていったという。空海は、この不思議な湧き水を眼病に悩む人々のために霊験あらたかなる霊水にしようと決意、さらに17日間の祈祷を施し、独鈷で持って深く掘り広げ、眼病平癒の霊水に成就したと伝える。この霊水が今も湧き出す独鈷水。また、江戸時代に第112代霊元天皇が眼病を治癒されたことをきっかけに明治に世に至るまで天皇家に独鈷水を献上していたと伝えられている。 このお水を一度観音様にお供えしてから持ち帰るのがここの慣わし。観音様にお祈りしながら目を洗ってください。

■浄土苑 江戸時代中期の作品で京都府指定の文化財。また、ところどころに大きな石がおいてあり、その石は菩薩に見立てられており、十三仏が安置されている。十三仏とは、死者の追善菩提のために初七日から三十三回忌までの十三仏事にわりあてられた仏様。

■眼力稲荷 通称「がんりきさん」という名で親しまれ、お百度参りでご利益をいただける。特に先見の明の智慧を授けていただけます。

奥之院 昭和初年の再建。第114中御門(なかみかど)天皇念持仏と伝える本尊十一面観音を安置。向かって左側には観音の眷属二十八部衆が祀られている。二十八体の護法善神です。その善神がまた、それぞれ500の眷属を従えているという。向かって右には歴代天皇の位牌を安置している。

■愛染堂(あいりきさん) 愛染明王が祀られており、男女和合・夫婦円満にご利益。愛染堂の前には石版を背負わされている天邪鬼がいて、「あいりきさん」と呼ばれています。仏の教えに背き続け罪を犯してばかりいましたが、仏法に帰依し、過去の罪のつぐないのため重い荷物をかついだ姿をしています。

■淀殿弁天堂 弁財天は、古代インド(天竺)では、サラスバティート言いまた日本の七福神の中で唯一の女神様。当山の弁財天は珍しい形態で、弁財天の前立ちとして、淀殿がおられます。これは、淀殿が当山の観音様を信仰され、寄進などされていたというお話を知った信者さんが、淀殿の人形を寄付されたという。こちらのお人形は、有職御人形師十二世伊東久重氏によるもの。 そして、本来、弁天さんを拝むのですが、ここでは、淀殿の冥福も祈る形になっています。

■阿弥陀堂 江戸時代の建立で、昔は念仏堂とも呼ばれていた。ここのお厨子は、淀君の寄進と伝えられている。厨子の扉には豊臣家の紋が入っている。本来このお厨子はご本尊のものであったが、徳川の世になり、幕府をはばかった当時の住職が阿弥陀堂に移したと伝えられている。ご本尊は阿弥陀如来で、向かって右に中国浄土教の僧、高僧善導大師(ぜんどうだいし)像が、左には日本の念仏思想を広めた法然上人像が安置する。

あじさいの道 平成8年、奥之院至る参道に整備。27種、約4,500株が植栽。

縁日 毎月1718日、秘仏であるご本尊の開帳と数珠繰り(30人くらいで持つ大きな数珠を回しながら念仏を唱える)が行われる。

参考資料 昭和京都都名所図会 竹村俊則著より

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