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【相国寺】《臨済宗相国寺派大本山》℡075-231-0301

 室町に花の御所を造営した足利義満がその隣接地に一大禅苑を建立する願いをたて、約10年の歳月を費やして明徳3年(1392)に竣工したのがはじまりと伝える。本尊に釈迦如来を安置し、夢窓疎石(むそうそせき)開基(かいき)とし、禅宗寺院を統制する僧録司(そうろくす)の職を当時に置き、春屋妙葩(しゅんおくみょうは)をこの職に任じた。さらに※京都五山の弟2位に列し禅宗行政の中心地ともなった。伽藍は竣工後まもなく失火で炎上、すぐ再建にかかり、応永6年(1399)には高さ109mに及ぶ七重塔を造立して壮観であったという。しかし応仁の乱ですべてを失い、のちに豊臣・徳川氏に再興されたが、天明の大火(1788)で焼け、法堂(はっとう)以外の伽藍はその後の再興である。

勅使門 方丈 方丈より法堂を臨む
方丈背後の庭1 方丈背後の庭2 方丈背後の庭3

※春屋妙葩(1311^1388) 室町時代初期の禅僧。夢窓疎石の高弟。天竜・南禅・東福・相国各寺の住持(じゅうじ)を歴任し、初代の僧録に任じられた。

※京都五山 中世幕府が臨済宗寺院を統制するために設けた制度で、最高の寺格を与えられた五山、その下に十刹(じっさつ)諸山(しょざん)が列する。鎌倉時代から制定されているが、しばしば変更があり最終決定されたのは至徳3年(1386)。京都では南禅寺を五山の上位に置き、天竜寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺を、鎌倉では建長寺・円覚寺・寿福寺・浄智寺・浄妙寺を五山とした。

■勅使門(ちょくしもん) 一間一戸、切妻造(きりづまづくり)、本瓦葺の堂々たる四脚門(しきゃくもん)で、木鼻(きばな)蟇股(かえるまた)等に桃山時代の建築様式がみられる。

天界橋 勅使門の北、功徳(くどく)池にかかる。京都御所とのあいだに境界線の形をなしているので、この名がある。足利管領(かんれい)細川晴元と三好長慶(みよしながよし)の天文の乱は、この石橋からはじまったので、一に「石橋の戦」ともいわれ、今でも合戦当時の旧石材を用いている。

法堂(はっとう)[重文] 無畏(むい)堂と称し、現在仏殿を兼ねる。慶長10年(1605)に豊臣秀頼(ひでより)が再建、現存する法堂のうち最古の遺構。重層(じゅうそう)入母屋造(いりもやづくり)、本瓦葺、唐様建築で内部は瓦敷(かわらじき)、中央(しゅ)弥壇(みだん)に本尊・釈迦如来、脇侍に阿難・迦葉尊者像を安置する。天井に狩野(かりの)光信(みつのぶ)筆と伝える彩色豊かな蟠龍図(ばんりょうず)がある。蟠龍図は法堂の天井いっぱいに描かれた巨大な竜の絵図で、下で手を打つと共鳴音がすることから泣き竜として有名。

方丈(ほうじょう) 1807(文化4)年の再建。単層、入母屋造、桟瓦葺(さんかわらぶき)。内部は六室に分れ、縁側の杉戸絵(すぎどえ)とともに原在中や玉?・土佐光則等の画家による見事な襖絵によって飾られている。また、前庭は白川砂を一面に敷いて枯山水の庭とし、方丈背後の庭は谷間の深山幽谷(しんざんゆうこく)の景をなしている。

庫裏(くり) 天明の大火後の再建。禅宗寺院特有の切妻造、本瓦葺の典型的な建物で、妻を正面とし、正面左寄りに唐破風(からはふ)桟唐戸(さんからど)をつけ、仏堂風としているのは、内部に韋駄天(いだてん)を祀っているからという。

■開山堂 1807(文化4)年の再建で、恭礼門院の旧殿を賜い、仏堂として造立したもので、礼堂(らいどう)祠堂(しどう)からなり、開山夢窓国師(むそうこくし)像を安置する。内部は円山応挙(まるやまおうきょ)一派の筆になる襖絵がある。

開山堂前庭 長方形に広く、切石(きりいし)で縁取った平坦地に白砂を敷き、庭石を配石した禅院式枯山水(かれさんすい)の平庭であるが、背後に築山を設け、その間を水が流れるようになっているのが、変わっている。この流れは上賀茂から南流する御用水を採り入れたものという。従って本庭は古い形式による築山と流れの「山水の庭」と、切石で縁取った新しい「枯山水の平庭」とが一つに同居したものであって新旧二態を巧みに結びつけた点が注目させられる。

宗旦(そうたん)稲荷 宗旦狐を祀る。むかし相国寺の雲水に化けて禅の修業をしていた狐がいたという。塔頭の慈照院で茶会が開かれたときは千宗旦に化けてみごとな手前を見せ、その後も時々宗旦に化けたと伝える。

承天閣(じょうてんかく)美術館 相国寺創建六百年記念事業として建設された禅の総合文化センターで、昭和58年に完成。鉄筋平屋建て、一部二階建てとし、収蔵庫・展示室・講堂の三棟からなっている。収蔵品は鎌倉・室町から江戸期にわたる墨蹟・絵画や工芸品が主で、国宝4点・重要文化財111点を含む数百点を数える。また茶碗や茶杓等桃山時代の粋をあつめた茶道具も多く収蔵。また、展示室には伊藤若沖(いとうじゃくちゅう)の芭蕉図と葡萄図(障壁画)が常設されてあり、水墨の世界が満喫できます。

参考資料 昭和京都都名所図会 竹村俊則著より

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