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京都観光タクシー同友会の観光案内

幸神社(さいのかみのやしろ)《祭神・猿田彦神》TEL 075-231-8774

 古くは「出雲路幸神」または「出雲路道祖神社」を祀る神社として信仰されてきた。道祖神は賽神(さえのかみ)ともいい、外から襲来する疫病・悪霊などを、村境や辻・橋畔などで守り防ぐ神と信じられてきた。この「さえ」の神が「さい」の神となり、「さい」に幸の字をあてたのが、名の起こりという。

 もと京極(寺町通)の東、鴨河原の近いところにあって、延暦15(796)または天慶2(939)の創始と伝えるが明らかでない。後嵯峨天皇は寛元4(1246)下鴨神社参詣の時、道祖神社の前を東へ向かわれたという記録により、鎌倉時代の頃には現在の地に移されていたものであろう。その後、縁結びの神として信仰され、また、京都御所の東北にあたるので、鬼門を守る神として崇敬された。本殿の東側に御幣を肩にかついだ日吉山王の神使猿の像があるのは、かかる由縁によるもの。

昭和京都名所図会 竹村俊則著より

幸神社鳥居 本殿 鬼門除けの猿
本殿の中の神石 御石さん(南側から撮影) 御石さん北川から撮影)



◆祭神 本社に猿田彦大神、相殿神に天之中主神(あめのみなかぬしのかみ)可美葦牙彦舅神(かみあきひこしゅうとのかみ)少彦名神(すくなひこなのかみ)天照大御神(あまてらすおおみかみ)・皇孫瓊瓊杵命(ににぎのみこと)大国主命(おおくにぬしのみこと)事代主命(ことしろぬしのみこと)天細女命(あめのうずめのみこと)など八神が祀られている。天細女命(あめのうずめのみこと)は猿田彦の大神と共に天と地を導き結ばれ、古くから伝わる道祖神信仰ともあいまって、この二神を縁結びの神として古くより霊験あらたかであるという。また、夫婦和合の神として信仰が厚い。

◆御神体 ご神体は「御石(おせき)さん」といわれる。 立て札には「石神さん」と書かれており、この石を拝むと良縁に恵まれるといいます。 また、足止めの願をかければ夫の遊び歩きも止むといいます。

◆出雲の阿国 歌舞伎踊りの創始者、出雲の阿国は、ここ出雲路辺りの地で生まれ、一時期この社の稚児巫女として仕えたといわれている。

◆鬼門除けの猿 本殿の東北隅に御幣を肩にかついだ猿が祀られている。京都御所の猿ヶ辻、幸神社、赤山禅院、延暦寺と猿が四重の鬼門除けで、都への邪気や悪霊の侵入を防いでいるという。

◆年間行事 祈年祭(325)・秋季例大祭(916)・火焚祭(1125)

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