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六道(ろくどう)(ちん)皇寺(のうじ)《臨済宗建仁寺派》075-561-4129

 延暦年間(783〜805年)、奈良の大安寺の住持で弘法大師の師にあたる(けい)(しゅん)僧都(そうず)の開基で古くは愛宕寺(おたぎでら)とも呼ばれた。しかし当寺の建立には、諸説があり空海説や※小野篁説をはじめ、一説には宝皇寺(ほうこうじ)の後身説もある。宝皇寺とは、東山阿弥陀ヶ峰(鳥辺山)山麗一帯に住んでいた鳥部氏が建立した寺で鳥部寺とも呼ばれていたが、鳥部氏の衰微により、寺もなくなり今はその遺址も明らかでない。

 この珍皇寺はもと真言宗で、平安・鎌倉期には東寺を本寺として多くの寺領と伽藍を有していたが、中世の兵乱にまきこまれ荒廃することとなり、 南北朝期の1364年(貞治三)、建仁寺の住持であった聞溪良聰(もんけいりょうそう)により再興・改宗され、現在に到っている。「六道さん」の名で、お盆の精霊迎えに参詣する寺として名高い。

六道の辻 鐘楼(迎鐘) 本堂内の井戸

本堂 江戸初期・延宝年間の再建。薬師三尊像(昭和53年、京仏師・中西祥雲作)を安置する。

閻魔堂(篁堂(たかむらどう)) 右手に(しゃく)をもった等身束帯姿の小野篁(おののたかむら)の立像(江戸期)を安置し、傍らに閻魔(えんま)(おう)坐像(室町)や善童子・獄卒鬼王の像を安置する。

鐘楼 この鐘は「(むか)え鐘」と呼ばれ、古来よりその音響が十万億土の冥土にまで届き、亡者はその響きに応じてこの世に呼び寄せられると信じられている。ちなみに「迎え鐘」に対して、精霊を冥土に送るための「送り鐘」というのがあり、寺町三条上ル東側、金剛寺(俗称矢田地蔵)の鐘をいう。

収蔵庫(薬師堂) 昭和51年の建築。本尊薬師如来坐像(重文・平安時代)と地蔵菩薩、毘沙門天像が安置されている。

精霊迎え 毎年8月15日の盂蘭盆に、各家において先祖の霊を祀り、報恩供養が行われるが、8月7日〜10日までのあいだに、精霊をむかえるために参詣する風習がある。寺の内外の花屋で高野槇を買い求め、「迎え鐘」を撞き、本堂で経木に戒名をしたため、これを石地蔵の前の水盤につけて水回向をする。古来、精霊は槇の葉に乗って冥土よりくるものと信じられ、これを家に持ち帰って井戸の中に吊るしておき、13日に仏壇に供える。

六道の辻 六道珍皇寺の門前、松原通に面する轆轤(ろくろ)(あたら)シ町とのあいだを南に至る丁字路をいい、その南をもと六道大路と称した。ここは六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の迷界をいい、一切の衆生が善悪の業因(ぎょういん)によって、必ず行くべきところ)の分岐点ともいうべき、いわばこの世とあの世とをむすぶ交通のターミナルにあたるという。

※小野篁(802〜852年) 嵯峨天皇につかえた平安初期の官僚で、学者・詩人・歌人として知られる。遣唐副使に任じられながら病と称して行かなかったため一時流罪となる。六道の辻の井戸から冥土へ通うことができたといわれ、篁は閻魔王宮の役人として夜は閻魔庁につとめていたという伝説がある。

※轆轤町 むかしこの辺からおびただしい人骨を掘り起り出したので「髑髏(どくろ)(ちょう)」と呼んだ。寛永年間所司代板倉宗重が今の名にあらためたという。

幽霊子育(ゆうれいこそだて)(あめ) 

 六道珍皇寺前の飴屋。麦を原料にした切り飴をいい、六原の名物。言い伝えによれば、むかし、いずこの人とも知れぬ痩せ衰えた女が赤ん坊を抱き、三文の飴を買いにくることが数日つづいた。しかし、あくる朝になって銭箱をあけてしらべてみると、三文の銭が不足し、三枚の木の葉が入っているのに店のものが不審を抱き、ある夜、女のあとをひそかにつけて行くと、鳥辺野墓地の中にてその姿を見失った。

 そこで翌日、寺の住職を訪ねてそのことを物語ったところ、住職は近日、臨月の妊婦を葬った墓へ案内し、ねんごろに念仏回向をした。ところがふと土中から赤ん坊の泣き声がするのを聞き、急いで墓を掘り起こしてみると、腐乱した母の死体のそばに赤ん坊が飴をしゃぶって生きているのが見つかった。しかもその頭髪は真っ白であったという。

 住職は死してなお子を思う母の執念が、幽霊となって子を養ったものとふかく感動し、赤ん坊を引きとって養育した。その子はのちに成長し、世に名僧とたたえられるに至ったといわれている。

近年飴の販売所が変わりました。東山通松原で、清水道バス停前にお店がある。近年、販売所がいろいろと変わっています。理由はよくわかりませんが、不思議な因縁があるようです。

参考資料 昭和京都都名所図会 竹村俊則著より

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