京都観光タクシー同友会の観光案内
【近江神宮】《
大津京を営んだ天智天皇を祭神に、昭和15年、“皇紀2600年”を記念して大津市街の北方、宇佐山の山麓に創建された。朱塗の楼門をくぐると、樹林に包まれた白木造の外拝殿が現れ、背後に回廊で結ばれた内拝殿・中門・祝詞殿・本殿が立つ。約20万uもの境内には落ち着いた風情が漂い、拝殿から振り返ると眼前に琵琶湖が広がり、絶景である。
■近江神宮歴史館 天智天皇がわが国初の水時計である漏刻を造ったのにちなみ、主として、和時計を中心に世界の時計資料約3200点を展示する。このほか大津京関係の出土品も陳列されている。
【壬申の乱】 大友皇子と大海人皇子(天武天皇)との間で、皇位継承をめぐって争われた内乱。大友皇子は天智天皇の第一皇子。一方、大海人皇子は舒明天皇の第三皇子で、天智天皇の同母弟。天智天皇即位のとき皇太子となる。実力から推して大海人皇子が天智天皇の後継者と見られていたが、天智天皇は大友皇子を後継者とする。天智天皇の死後、大海人皇子は政争を避けるため吉野に退くが、近江大津宮の大友皇子と半年近く対峙しつづける。672(天武元)の6月、大海人皇子が挙兵に及んで、壬申の乱が勃発する。この乱で勝利した大海人皇子は、翌673(天武3)年2月、飛鳥浄御原宮で即位し、皇位についた。
【穴太衆】 坂本をはじめ大津の寺院に見られる古色をおびた石垣群は、坂本の南にある穴太の石工たちの手になるものであった。彼らは穴太衆と呼ばれ、比叡山の土木営繕の御用を勤めていたが、中世末ごろより、その技術が買われ、城の石垣造りに重宝された。安土・江戸・大阪・名古屋・彦根城などの築城が彼等の代表作。穴太積の特長は割石を使わず、天然の石を巧みに積み上げ、隙間に栗石を詰める工法で、堅固さを誇っている。
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