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京都観光タクシー同友会の観光案内

松尾(まつのお)大社】《祭神/大山咋(おおやまくい)神・市杵島姫命(いちきしのひめのみこと)075-871-5016

 701(大宝元年)秦忌寸都理(はたのいみきとり)が松尾山山頂近くの大杉谷上部の磐座(いわくら)から神霊を勧請し現在地に祭った。桓武天皇の平安遷都以後、王城鎮護の神として「賀茂の厳神」「松尾の猛霊」と東西並び称された。延喜の制には名神大社に列せられ、中世を通じて上七社の一に数えられる有数の大社となった。歴代天皇の行幸、行啓はたいへん多く、中世以降は酒造の神として醸造家の崇敬を得た。

脇勧請が下がる鳥居 楼門 拝殿
本殿 飾樽 07-4-20 山吹
曲水の庭 上古の庭 蓬莱の庭

本殿[重文] 1397(応永4)年建造された室町時代の建築。檜皮葺、正面三間、側面四間で両流造という変った造りで、松尾造という。1542(天文11)大修理を施したもの。正面向拝の斗組(ますぐみ)蟇股(かえるまた)・手挟などに優美な彫刻意匠が見られる。

亀の井 本殿の北東隅にあって、大杉谷の崖下から湧出する泉。この水を酒の醸造のときに加えれば、酒が腐敗しないといわれ、古来醸造家が汲んで持ちかえるならわしがあり、醸造の神としての信仰が厚い。因みに「亀の井」とは、松尾神の神使が亀であることから名付けられたと思われる。

庭園・松風苑 三庭園からなっており、上古・平安・鎌倉の各時代の庭園様式の特長をとらえて作庭されたもので、昭和50年重森三玲・完途父子の作。三庭に用いられた四国吉野川産の青石(緑泥片岩(りょくでいへんがん))200余個使用。

上古の庭 昔の神社では社殿はなく、山中の巨岩などに神霊が宿るとされ、その場所を磐座という。この庭はその磐座を模して造られたといわれています。庭の奥、中央にある巨石二つは御祭神の男女二神を、そしてこれを取りまく多数の石は、追従する諸神の姿を表現しているという。

曲水の庭 平安貴族の人々が、慣れ親しんだ雅遊の場を表現したもの。青石を点在した丘麓に御手洗川の清水が七曲りして流れているさまは、曲水の宴をしのばせる。

蓬莱の庭 池を中心とした回遊式の庭園で、岩間から噴出する水がせせらぎの音を立てて池に注ぐところに多く島を点在させ、あたかも仙境に遊ぶ思いをさせる。

宝物館 男神像2体と女神像1[重文]は翻波式の衣文(えもん)をもつ貞観時代の像で、東寺や奈良薬師寺とともに神像彫刻では古いものに属す。

また、常設展示として写真家「水野克比古」氏写真展や古文書(源頼朝下知状・織田信長朱印状・徳川家康朱印状ほか)の壁面拡大展示している。

脇勧請(わきかんじょう) 赤鳥居の上部に、榊の小枝を束ねたものが数多く垂れ下がる。これを「脇勧請」といい、鳥居の原始形式を示すといわれる。榊の束は十二(閏年は十三)あり、月々の農作物の出来ぐあいを占った太古の風俗を、そのままに伝えていると言われている。


【月読神社(松尾大社摂社)《祭神/月読尊》075-394-6263

 創建は古く、『日本書紀』顕宗紀によれば、阿閉臣事代(あべのおみことしろ)任那(みまな)から帰国の際に月神があらわれ、その託宣によって事代はこの由を天皇に奏上したところ、葛野郡の歌荒樔田(うたのあらすだ)の地を賜ったので、壱岐県主(あがたぬし)の祖押見宿禰(おしみのすくね)がこれを祀ったという。『続日本紀』の701(大宝元年)の勅に、神社の神稲を中臣氏に賜わったことがみえるので、それ以前の鎮座であることが確かである。古代は大堰川近くに鎮座していたが、856(斉衡3)現在の地に移したという。神社としては859(貞観元)に正二位を授かり、その後、延喜の制には、大社に列し、押見宿禰(おしみのすくね)の子孫が代々神職として世襲してきた。このように由緒ある神社にもかかわらず、中世以降は松尾大社の勢力に押され、現在は松尾大社の境外摂社となっている。

神社鳥居 拝殿 社殿

境内建造物 江戸時代に建てられた本殿、拝殿。末社太子社・御舟社などからなる。御舟社は天鳥船神を祭神としており、毎年松尾祭の神幸祭の前日には、神輿渡御の安全を祈願するために社殿に於いて祭儀がとり行われる。

月延石(つきのべいし) 本殿に向かって右の玉垣内にあり、一に「安産石」ともいう。『雍州府誌』によれば、神功皇后がこの石で腹をなでて安産されたといい、のちに筑紫より移したとつたえる。これに因んで安産祈願の信仰が生まれた。

参考資料 昭和京都都名所図会 竹村俊則著より

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