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石像寺(しゃくぞうじ)(釘抜地蔵)】《浄土宗》075-414-2233

 弘法大師の開基とつたえ、真言宗であったが、のちに俊乗坊重源(ちょうげん)が中興してから浄土宗に改め、1614年(慶長19)西蓮社厳誉上人が再興したと伝える。本堂に安置する石造地蔵菩薩は、もろもろの苦しみを抜き取るということから苦抜地蔵といい、それがなまって釘抜地蔵となったといわれる。

石像寺入口 堂本印象デザインの釘抜 本堂奉納の釘抜
阿弥陀三尊石仏 本堂奉納の釘抜2 境内墓地

◆堂本印象デザインの釘抜 堂本印象がデザインしたという釘抜モニュメント。

◆阿弥陀三尊石仏[重美] 本堂背後の小堂に安置されている。花崗岩製で、中尊の阿弥陀坐像は高さ約1.2m、雄健な二重蓮華座上に定印をむすんで結跏趺(けっかふ)()する。光背は二重円光からなり、弥陀の梵字11個が小円相にきざまれている。背後に伊勢権守佐伯朝臣為家が、1224年(元仁元)に彫りはじめ、翌年に開眼供養した銘がある。

◆境内墓地 墓地には藤原定家・家隆・寂蓮法師の塔および弘法大師が加持祈祷に用いたという「弘法加持水」がある。

◇釘抜地蔵伝説 むかし(きの)国屋(くにや)道林(どうりん)という人が40歳くらいの時、突然両手が痛み出し治療の効果もないので当寺の地蔵尊に祈ったところ夢に地蔵尊が現われ、前世に人を怨んで人形の両手に八寸釘を打ち込んだ報いであると説き、2本の釘を引き抜いて示したところ、痛みは直ったという。

参考資料 昭和京都都名所図会 竹村俊則著より

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