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京都観光タクシー同友会の観光案内

【高麗美術館】075-491-1192 公式サイト

 開館は、1988年10月25日のこと。在日朝鮮人の実業家(故)鄭詔文(チョンジョムン)氏から1700点余りの美術・文化財、並びに展示施設の寄贈を得たことによる。

 門には一対の武官石像(15世紀)が配置され、石畳を伝って館に入ると五重の石塔が庭に観え、この風姿はまさに韓(朝鮮)を思わせる。

美術館玄関 美術館中庭

 美術館所蔵の美術工芸品は、三国時代(〜7世紀)・統一新羅(7〜10世紀)、そして李朝(朝鮮王朝)の末期までのおよそ1500年にわたり、それらは朝鮮半島の風土の恵みを受けたものばかり。だが、すべてが日本に渡っていたものであり、鄭詔文コレクションは、幾許かの間に、日本の風土にも慣れたのかもしれない。

 陶磁器、家具、木漆工芸、絵画、仏教美術、石像美術などは、名も無き匠人が日々の生業そのものを「文化」とした証でもある。李朝の青花(染付)白磁一つとってみても、乾風の走る平原と、童を抱きつつゆるやかに流れる大河を思わせ、そこに培われた豊饒な李朝人の生命力が息づいている。

 日本には数多くの美術館があり、その中には朝鮮(韓国)の美術工芸品を所蔵しているところも、また多い。しかしそれを専門的に蒐集・研究するところはなく、高麗美術館はその意味では日本で初めてのものといえるだろう。

盗難事件について

 平成10年11月13日の深夜から未明にかけて、当美術館に泥棒が入り世界的にも貴重な美術品15点が盗難にあう。その後、京都府上鴨警察署の担当者をはじめ、大阪府池田署に置かれた合同捜査本部の捜査官の方々の懸命なる捜査によって、過日犯人は無事逮捕された。あわせて、盗難美術品15点のうち10点が平成11年7月21日無事発見。また、残りの未発見の美術品については、捜査本部での継続捜査が行われ、発見に努めるとのこと。

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