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【今井町[重要伝統的建物群保存地区]】今井まちづくりセンター　��0744-29-9885

　東西600ｍ、南北320ｍ。外敵に備えた町全体の構造になっていて、かつては環濠(かんごう)にかこまれ、町を通る路は不器用な手で直線を引いたように歪んでいる。十字路にも食い違いがありひどく見通しが悪い。江戸時代の建物が多く残り、約6割が伝統的な民家や商家で、そのなかの8軒が重文の建物。

　1532〜35年、本願寺の一家衆、今井兵部(ひょうぶ)が自坊、現在の称念寺を開き、この寺を中心に寺内町が形成された。周囲に堀をめぐらした城塞(じょうさい)のような町であった。織田信長と一向宗徒(いっこうしゅうと)との争いでも被害にあわず、それ以後商業の町として“大和の金は今井に七分”といわれるほど繁栄を重ねる。

■今西家住宅[重文]　今井町の西端にあり、今井町の支配的位置にあった惣年寄(そうどしより)の家柄。江戸初期、1650年の建築で八ツ棟造とも呼ばれる複雑に入り組んだ入母屋造。２階には座敷のほかにいぶし牢があり、治安・行政に力をもっていたことを物語る。4月15日〜5月14日､10月15〜11月14日のみ公開。

◇その他内部見学できるのは河合家[重文]、豊田家[重文]、旧米谷家[重文]、今井まち衆博物館・新堂屋など。