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【法輪寺・十三参り】《真言宗御室派》075-861-0069

 寺伝によれば、713年(和銅3)元明(げんみょう)天皇の勅願(ちょくがん)により、僧・行基(ぎょうき)が創建したといわれ、古くは木上山葛井寺(もくじょうざんかづのいでら)と号したとつたえる。太秦広隆寺を再興した※僧・道昌は、かねてより虚空蔵(こくうぞう)求聞持法(ぐもんじほう)を修せんことを願って、勝地を求めていたが、829年(天長6)たまたま葛井寺に参籠(さんろう)し、水垢離(みずごり)をしていたところ、明星天が衣の袖の上にあらわれ、たちまち虚空蔵菩薩に化身したので、道昌はこれをうつして一体の像を刻み、本尊として安置したのが起こりといわれ、寺名も法輪寺と改めた。その後、938〜47(天慶年間)空也上人が参籠し、勧進によって堂塔を修造した。中世、寺運は衰微し、近世は徳川五代将軍綱吉の生母(けい)昌院(しょういん)によって再興された。
 そして1864年(元治元)7月蛤御門(はまぐりごもん)の変の際、長州藩の浪士が渡月橋を挟んで対岸の天龍寺に集結、19日の戦闘で法輪寺の建物はことごとく灰燼に帰す。

※僧・道昌 800年頃、弘法大師の高弟。道昌は承和年間(834〜847年)勅願によって大堰川(おおいがわ)を修築し、橋を架け、船筏の便を開く。その時架設された橋がのち法輪寺橋と呼ばれ、更に亀山上皇(1274〜1287年)がこの橋を見て「くまなき月の渡るに似たり」として渡月橋と命名されたという。これが現在の渡月橋の始まり。

山門 本堂 多宝塔
法輪寺舞台 寺から渡月橋を臨む 寺から東山を臨む

■本堂 1884年(明治17)に再建し、客殿、玄関、回廊、庫裏(くり)、山門等順次竣工して1914年(大正3)に、寺観を復興する。堂内には日本三虚空蔵の一つとわれる虚空蔵菩薩像を本尊とし、傍らに持国天(じこくてん)多聞天(たもんてん)立像[重文・鎌倉]を安置する。

◆虚空蔵菩薩について

 虚空蔵とは、サンスクリット語のアーカーシャガルバを訳したもので、何も妨げるものがない広大無辺な大空のように、限りない智恵と福徳を内蔵し、欲する人すべてに与えてくれるという菩薩。平安時代初期ごろまでは、虚空蔵が空を象徴するのに対し、大地を包蔵するという意味を持つ地蔵菩薩と一対で造像されていた。8世紀に入り、一度読み、見たものは決して忘れないという、記憶力を極限まで増進させて頭脳明晰をはかる虚空蔵求聞持法が伝えられると、学業成就の菩薩として独尊でも信仰されるようになる。そして特にこの法輪寺の虚空蔵菩薩は降臨されたときの御本誓に「智恵を得ん・福徳を得ん・種々の芸道に長じ、技芸に上達せん・玄妙の域に達するような流暢な音声を出し、歌舞音曲の奥義を極め栄達を得ん・官位、称号、免許を得ん・内外とも身分にふさわしい威徳を得ん」など祈願するものは、虚空蔵尊名を称念せよと、説いている。

 このことと、法輪寺の古代の由来が秦氏族ら、もともと工芸・技芸を職とした人々に深く信仰された「葛野井宮(かづのいぐう)」が起源であることと合わせて、幼少年期より青年期に移ろうとする人生の転換期に、智福を与え、技芸に長じさせ給えとの虚空蔵寺への守護祈願、即ち毎年4月13日13歳になった男女が参詣する「十三詣り」の慣わしや裁縫、服飾、芸術など技芸の上達を祈願する「針供養」(毎年12月8日、2月8日)の行事が行なわれるようになったのではないかと思われる。

■電電宮 僧・道昌が百日間の求聞持法を修し、満願の日に井戸で水を汲んでいると明星が天空より降りそそいで、虚空蔵菩薩が来迎したと伝えられている。本尊の顕現としての明星天子を本地として『電電明神』を主神とする『明星社』が鎮守社のひとつとして奉祀。同社は1864年(元治元)の禁門の変の際、堂社ともども焼失。1956年(昭和31)、それまでの仮宮であった社殿を電気電波関係業界の発展を祈願するため『電電宮』として新たに奉祀された。

小督局(こごうのつぼね)塔 本堂背後にある石造宝塔(鎌倉)。花崗岩製、高さ1.2m、塔身の扉を開き、内に多宝・釈迦如来を梵字であらわしている。『平家物語』によると,琴の名手として知られた小督(生没年未詳)は,高倉天皇(1161〜81)の寵愛を受けたが,中宮の父平清盛(1118〜81)の逆鱗に触れ,内裏を出て嵯峨野に隠れ住んだという。

◇十三詣り 毎年4月13日、13歳になった児女が虚空蔵菩薩より福徳智恵を授かるようにし参詣する。また、自分の好きな漢字を一字書いて、お寺に奉納する。13歳前後は身体の変調期とされ、その厄難除けを祈願するためといわれ、参詣後、もし渡月橋を渡りきるまでにうしろを振り返ると、授けられた智恵を失うといわれる。その起源はわからないが、江戸中期頃から盛んに行われたものとみられる。

◇針供養 毎年12月8日に行われる。技芸や芸能上達祈願に霊験が著しいとして崇敬され、この日、宮中から下賜された針や全国から持ちよった針をあつめて盛大な「針供養」を行い、色とりどりの糸のついた大きな針を「こんにゃく」にさして仏前に供える。

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