京都観光タクシー同友会の観光案内
【松ヶ崎大黒天妙円寺】《日蓮宗》TEL075-781-5067
1616年(元和2)、本涌寺(現涌泉寺)の日英上人の隠居所として建立されたが、同上人の法徳を慕う帰依者が多く、松ヶ崎の住民達が檀家となり、妙円寺と号したのが起こり。1294年(永仁2)、日蓮聖人の法孫、日像上人によって法華経が弘められた。1306年(徳治元)には松ヶ崎全村ことごとく日蓮宗に改宗したという法華信仰の流れがあり、「松ヶ崎法華」とまでいわれるようになった。昭和44年1月、信者の献灯により失火、本堂・庫裡等を焼失する。都七福神巡りの一つ。
■本殿・客殿 昭和47年(1972)鉄筋コンクリート建として再建。
■福寿開運の大黒天 大黒天は水火を免れ、無事。それにより「火中出現
火伏守護の大黒さま」として崇拝。寿福円満
開運招福
商売繁盛。この大黒天は伝教大師作。一刀三礼の作にして、立正大師(日蓮聖人)甲子年月日のご開眼であり、開山日英上人のご感得にて鎮座。大黒天は、仏教の守護神であり、法華経・仏教信仰者の守護神で、京都の子丑の方角(表鬼門)に祭祀されている。
■大黒さまの縁日 縁日は、年約6回の甲子大祭(60日に1回)。甲子大祭には、朝9時より夕方の5時まで諸願成就のご祈祷が行われる。甲子祭の前夜7時には、ご開帳が行われ、加持祈祷が厳修される。甲が木性、子が水性で相生(水生木)の関係にあり、また、干支の組合せの1番目であることから、甲子の日は吉日。子を鼠と結び付かせ、鼠を大黒天の使者とみなして、大黒天祭(甲子祭)が開催される。2017年2月6日の月曜日、本年初めての甲子大祭。
■五山の送り火「法」 毎年8月16日の夜8時に点火される「五山の送り火」の内、「妙法」は当山の背後、松ヶ崎山の両峰に点火される。これは改宗の時、日像上人(日蓮聖人の法孫)が自ら杖をもって松ヶ崎西山に「妙」の字を画かれ、後に下鴨大明寺(現在は廃寺)の二祖、日良上人が東山に「法」の字を画かれたもの。この送り火「妙法」は、お盆の精霊送りの聖火であり、松ヶ崎の心意気・信仰の火であり、さらには日蓮宗の妙法弘布の伝道火でもある。約600年の歴史。
■松ヶ崎の題目踊り 日本最古の盆踊り。1294年(永仁2)日像上人の教化により、松ヶ崎全村をあげて日蓮宗に改宗。時の歓喜寺住職、実眼僧都は歓喜のあまり踊躍して自ら太鼓を打ち、《南無妙法蓮華経》と唱え、村人もこれに和して躍りだした。爾来毎年8月15・16日の両日には、隣の涌泉寺にて開催される。