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京都観光タクシー同友会の観光案内

【平等院】単立寺院》0774-21-2861

平等院の藤棚 2011年5月4〜6日

平等院の四季 2010年

2010-11-19 2010-11-19 20-10-11-19

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 ときの権力者、関白藤原道長(みちなが)が左大臣(みなもとの)重信(しげのぶ)の婦人から譲り受けた別業(べつぎょう)(別荘)をその子頼通(よりみち)が、永承7年(1052)にこれを仏寺に改め、大日如来を本尊として平等院と称した。永承7年は末法初年に当たるとされ、末法思想が貴族や僧侶らの心をとらえ、極楽往生を願う浄土信仰が社会の各層に広く流行。その翌年の天喜元年(1053)には平等院の阿弥陀堂(鳳凰堂)が落慶し、堂内には、平安時代の最高の仏師(ぶっし)定朝(じょうちょう)によって制作された丈六の阿弥陀如来坐像が安置され、華やかさを極めたとされている。いくどかの兵火にあい、さらに1336(建武3)楠木正成軍によって、大半の建物を焼失したが、約1000年前に建立された建造物や仏像が今に伝えられている。1994年、世界遺産に登録。 

■扇の芝 治承4(1180)5月、以仁王(もちひとおう)令旨(りょうじ)を奉じ、治承4年(1180)、源頼政が平家打倒に失敗し自害した跡と伝える。この時に頼政が敷いた軍扇をかたどったものという。辞世の和歌「埋もれ木の 花咲くこともなかりしに 身のなる果てぞ 悲しかりける。」

以仁王(もちひとおう):後白河法皇の第三皇子。学芸に優れた才人だったが、平氏政権の圧力で30歳近い壮年でなお親王宣下も受けられなかったが、出家せずに皇位へ望みをつなぐ。だが、安徳天皇の即位によってその望みも断たれ、経済基盤である荘園の一部も没収されたという。皇位への道を断たれて不満を持っていた以仁王が頼政に挙兵を持ちかけたという。

令旨(りょうじ):皇太子の命令を伝える文書を令旨といい、太皇太后・皇太后・皇后の出す文書もこれに準じた。平安時代中期以降は、皇太子・三后に加えて女院や親王などの皇族の命令も令旨と呼ばれるようになった。なお、天皇の命令を伝える文書に宣旨・綸旨などがある。

■観音堂[重文] 鎌倉時代前期に創建当時の本堂跡に再建された建造物とされており、法橋(ほうきょう)徳応(とくおう)のニ天像、不動明王像が祀られている。非公開。

鳳凰堂(ほうおうどう)[国宝]  1053(天喜元年)、藤原頼通が建立。正しくは阿弥陀堂。堂は阿弥陀如来坐像を祀る中堂、その両側面に連なる翼楼、背面に接続する尾廊からなる複合形式。もっとも大きな特徴は池の中島に建てられていることで、あたかも極楽の宝池に浮かぶ宮殿のように、その美しい姿を水面 に映している。建物の形が翼をひろげた鳳凰に似ており、また、大棟の両端に鳳凰を乗せているところから鳳凰堂と呼ばれた。堂内の中央には金色の丈六阿弥陀如来坐像が端坐し、周囲の壁および扉には九品来迎図、阿弥陀仏の背後の壁には極楽浄土図が描かれている。そして左右の壁の上部には52体の雲中供養菩薩像が懸けられている。現在では色あせているが、堂内の天井や小壁は、宝相華を主とする文様で埋めつくされ、柱にも、天衣を翻して舞う天人や楽を奏する天人、飛び立つ鳳凰、宝相華、唐草文様などが描かれ、これらは鮮やかに彩色されていた。そして天蓋中央部の大型の八花鏡(はっかきょう)のほかに、天井には計66個もの銅製鏡が吊られている。鳳凰の翼のような翼廊は単にデザインで人の行き来はできない。また、池の対岸の小御所跡からは、阿弥陀様のお顔が見える。10円玉のデザイン。

阿弥陀(あみだ)如来(にょらい)坐像[国宝]  鳳凰堂の本尊。天喜元年(1053)に造られたもの。※仏師定朝(じょうちょう)の確証のある唯一の遺作。丈六(2.84)で寄木造、金箔押し、上品上生印を結び、蓮華八重座に座す。その構造技法は日本独自の寄木造りの完成した技法を示す。定朝は、十世紀以降の和様化の潮流の中で画期を築いた父・康尚(こうしょう)の後を継いで様式の完成を遂げた。彫刻における和様とは、平安前期の肥満、厳かな面相、鎬立(しのぎだ)衣文(えもん)など、部分が強調された表現を、均整のとれた温和な表現に転じていく方向にあった。そして、康尚の作品に残っていた衣文の鎬を払拭し、自然な丸みをもつ衣襞(いへき)(ギャザー)を作り出したのが、定朝であった。日本美術史上最も重要な遺産の一つである。

※仏師定朝(じょうちょう):仏師康尚の子。治安2(1022)法成寺金堂・五大堂の造仏の功績により、仏師として初めて法橋になった。藤原時代の代表的な仏師で寄木造(よせぎづくり)の完成者。その作風は定朝様式といわれ、後世の彫刻に影響を与えた。

天蓋(てんがい)[国宝] 本尊頭上につるされ、円蓋と方蓋が組み合わされており、方蓋の縁に唐草透彫りの宝簾を垂らしている。

雲中(うんちゅう)供養(くよう)菩薩(ぼさつ)[国宝] 堂内周囲の長押(なげし)の上の小壁(こかべ)にかかげる52(51躯が国宝、1躯は後に堂外から発見された)の菩薩像。この群像も定朝工房で天喜元年(1053)に製作されたもの。像は雲にのり、いろいろな楽器を奏し、中央の阿弥陀如来を供養する。菩薩像の半分、26体は鳳翔館に展示されている。

壁扉画(へきひが)[国宝] 堂内の壁扉に観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)に基づく九品(くぼん)来迎図(らいごうず)と日想観図が描かれた大和絵。極彩色であったが現在は剥落(はくらく)している。

石灯籠[重要美術品] 古いのは円形の基壇と基礎のみ、竿以上は鎌倉末期ごろの補作。“平等院型灯籠"と呼ばれて、茶人の愛好するところという。

庭園 平等院庭園は浄土式庭園として現存する最古の遺構である。阿字池を中心とし庭園で、仏がいるといわれる清らかな死後の世界、極楽浄土を再現しようとしたもので、阿弥陀堂と呼ばれる仏堂があり、その前が蓮池を中心とした庭園の形式をいう。京都・奈良では他に法金剛院・浄瑠璃寺・法界寺・奈良円成寺がある。

鳳翔館 宗教法人としては初の総合博物館(登録博物館)。200131の開館。すぐれた環境のもと、国宝の美術工芸品を良好な状態に収蔵・公開するとともに、鳳凰堂を中心とした境内環境の一部として整備。国宝の梵鐘の展示、阿弥陀堂内部の扉絵の再現、鳳凰、雲中供養菩薩像などの国宝物を収蔵し公開している。

梵鐘(ぼんしょう)[国宝] 11世紀後半の制作の青銅製。「姿の平等院」として「天下三名鐘」の一つ。他に音の三井寺、銘の神護寺がある。全身に龍・鳳凰を交互に配した唐草文、天人など濃密な文様が施されている。これは平安時代の梵鐘としては唯一のもの。

鳳凰[国宝] 鳳凰堂中堂旧棟飾。金銅製。主体となる頭部、胴体、翼、脚部はそれぞれ別々に鋳造し、それに銅版製の風切羽(かざきりばね)、尾羽を(びょう)で留めて組立てている。腹の下、頸や胸に鍍金(金メッキ)が残っている。当初は金色に輝いていた。頭を左に向けているのが南方像、右に向けているのが北方像。鳳が牡、凰が牝ともいわれているが、後の後付けで、因みにフェニックスは雄のみで単性生殖をするのに対して、鳳凰は雌雄の別があり卵も産むとされた。しかし鳳凰は本来一つの語であったと考えられている。鳳凰は羽を持つ動物の長であり、聖天子の治める平和な世にのみ姿を現すとされる。鳳凰が飛ぶ時には、その徳によって雷も嵐も起こらず、河川も溢れず、草木も揺れないという。そして、鳳凰が空を飛べば、他の鳥もその後をついて飛び、鳳凰が死ねば多くの鳥が嘆き悲しんだという。梧桐(あえぎり)という木にのみ巣を作り、竹の実と甘露のみを食物とした。天皇家や足利氏の桐紋は、この伝説から来ているのでは、と思われる。江戸時代の日本の書物『和漢三才図会』には、「前面はヒシクイ、後面は麒麟、(あご)はツバメ、くちばしは鶏、首は蛇、尾は魚、額はコウノトリ、顎の先はオシドリ、龍の模様に亀の背中を持ち、羽は5色で高さは45尺ある」とある。

■最勝院 平等院塔頭2ヶ寺の1つで天台宗寺門派聖護院末寺。その歴史は比較的新しく、承応3(1654)、東洞院六角勝仙院(住心院)の僧が平等院に移り、その住庵を最勝院と呼んだことに始まる。中世末以来、平等院と疎遠になっていた天台宗が復帰した。

◆不動堂 不動明王を本尊とする最勝院の本堂。また最勝院が天台修験宗を極める聖護院末寺であるところから役小角(えんのおづぬ)(役行者)の像が祀られている。隣接する地蔵堂は地蔵菩薩坐像を祀る。 

◆頼政の墓 治承4(1180)5月、以仁王(もちひとおう)の令旨を奉じ、平家打倒を掲げた源頼政は宇治で決戦に及び、衆寡敵せず平等院で辞世の和歌を残し自刃。 毎年526日には「頼政忌」の法要が営まれています。 辞世の和歌 「埋もれ木の 花咲くこともなかりしに 身のなる果 てぞ 悲しかりける。」 

■浄土院 浄土院は平等院の塔頭で、浄土宗の栄久(えいく)上人が、明応年間(15世紀後半)に平等院修復のために開創した寺と伝える。文化財である阿弥陀如来立像、帝釈天立像、養林庵書院障壁画などを管理しています。

◆羅漢堂 茶師星野道斎とその息子たちにより寛永17(1640)に建立。主要部材が建立当時そのままで、鏡天井に描かれた龍は彩色良く保存されている。

◆養林庵書院 伏見城の遺構と伝えられ、その障壁画は羅漢堂とともに宇治市指定文化財で、床の間には雪景山水図、襖には(まがき)に梅図、天袋には花卉(かき)図が描かれています。作者はその作風から狩野山雪とみられている

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