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京都観光タクシードライバーの小噺

【八ツ橋】

おたべ新町店(新町錦上ル)
井筒八ツ橋祇園店・生八ツ橋夕霧

◆京銘菓「八ツ橋」
 八ツ橋は箏曲「六段の調べ」で知られる琴の開祖・八橋※検校の名にちなむという説が一般的。約300年前元禄2年、黒谷に葬られた検校の遺徳を偲び、参道の聖護院の森で琴に似た干菓子を土産品として売り出したのが始まりと言われている。米粉をベースに砂糖とニッキを混ぜて焼き上げた素朴な菓子。京都市内で八ツ橋を製造、販売するのは大小あわせて約20社ある。※検校→盲人の官名

◆「生八ツ橋」誕生
 昭和24年、井筒八ツ橋が生八ツ橋にあんこをつめた、『夕霧』を売り出したのが最初で、一社だけでつぶあん入り生八ツ橋を売る時代が続く。当時は非常に手間がかかったため、土産物ではなく上菓子として売り出したが、大衆化が遅れ、爆発的なヒットは昭和42年の『おたべ』の登場を待つことになる。

◆『おたべ』の革命
 ()おたべは、京都では最後発の八ツ橋メーカー。先代の社長が、なにか新しい製品をと考え、1966年、紅葉パラダイスでの出店を契機に生八ツ橋『おたべ』は誕生した。ヘルスセンターに機械を持ち込み、実演販売したのがうけて、爆発的に売れたという。八ツ橋の革命は奇しくも滋賀県で起こった。「日持ちしなければ」という土産物の鉄則は、1964年の新幹線の開通、名神の全通による、大幅な移動のスピードアップにより破られることとなり、生八ツ橋は京都の代表的土産となった。

◆「生八ツ橋」の形と餡
 三角の形には別に意味はなく、箱に詰めやすく、見た目がきれいで、職人でなくても、簡単に手折りできるという作業上のこと。生八ツ橋がつぶあんにしているのは、関東のしるこ⇔こしあん文化に対して、関西はぜんざい⇔つぶあん文化で、自然とつぶあん入りになったといい、ほとんどのメーカーはつぶあん入り。こしあんの八ツ橋が食べたければ、西尾老舗の『おまん』ぐらいかと思われる。

◆「八ツ橋」の真ん中に「ツ」
 八ツ橋検校に由来する八ツ橋の真ん中に「ツ」の字がある。お菓子の八ツ橋の命名のとき、八橋検校の名前、八橋をそのまま使用することを遠慮したものと思われる。しかし、確かなことはわからない。300年の歴史の中で、別に「ツ」でなく「つ」の店があってもよさそうなものだと思うが、考え過ぎだろうか。

◆土産だけの「八ツ橋」
 京都の家庭を訪問して、お茶うけに八ツ橋は出てこない。普通、他の地方を訪ねると、その土地の名物が必ずお茶うけに出てくる。しかし、日本中で知らない人がないほどの代表的銘菓・八ツ橋は、地元の京都の人たちの日常にはない。伝統的な京菓子屋と、八ツ橋を作るみやげもの屋との対抗意識が、「八ツ橋は土産物」というふうに定着さしたのかもしれない。何とも不思議なお菓子である。

◆餡の話
 饅頭や餅の中に詰めるものを餡という。詰め物にする餡の原料は、アズキ、白インゲン、青エンドウなどの豆類のほか、サツマイモ、クリ、百合根などが用いられる。餡は本来「中に入れる雑味」のことだが、いつしか、これらの材料を煮て砂糖を加え、練り上げたもの自身を餡、あんこと称するようになった。したがって餡餅などのように上からくるむ場合も餡といい、料理の時のあんかけ(くず餡)も、そうした慣用が行われてからという。

◆善哉餅
 つぶし餡仕立ての汁粉に餅を入れたものを関西では善哉餅といい、略して善哉。こし餡で作ったものはしるこ。関東では関西の善哉は田舎汁粉といい、汁が濃く、餡に近いようなものが善哉と呼ばれる。ちなみに、善哉の語源はこれを初めて食した一休禅師が「善哉此汁」といったのに始まるという説がある。その意味は、「この汁はよいかな」といった程度。善哉の原型は餡餅で、これを湯に溶いて汁状として食したところからだといわれている。

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