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京都観光タクシードライバーの小噺

【鍾馗さん】

鍾馗さん

家にふりかかる災難を屋根の上からにらみをきかし追い払う瓦人形の魔除けが鍾馗さんです。京都の町並みを歩いていると、玄関の上の庇に閻魔大王のような出で立ちの小振りな瓦人形をよく見かけます。探してみると以外とこれが多く、多種多様です。しかしこれは閻魔大王ではありません。京都では「お鍾馗(しょうき)さん」と呼んでいます。そういえば京都では人以外のものも「さん」づけで呼ぶことが多いです。「建仁寺」を「けんねんじさん」。「八坂神社」を「祇園さん」といったふうです。

この「お鍾馗さん」、ルーツは中国にあります。「鍾馗」というのは、唐の玄宗皇帝の夢に登場した伝説の人物だそうです。夢の中の鍾馗は、楊貴妃の宝を盗もうとする鬼を追い払ったといわれています。そして、病に伏していた皇帝が、この夢から覚めると全快していたといわれています。

◆京都では、この故事にならい、家にふりかかる邪気を打ち払う魔除けとされています。不動明王なみの恐い形相。これが邪気を打ち払う秘訣なのかもしれません。

町並みの構造にも関係があると思います。京都の町並の出入り口は「平入り」という構造です。屋根が落ち込むところに入口があるわけです。雪国では考えられない構造だそうです。確かに、雪が屋根から滑り落ちたら、入口から家に入ることができません。雪国では、「妻入り」という出入り口だそうです。

京都の町屋は、ほとんどすべて隣家と接しています。ようするに、妻側に魔除けの鬼瓦を付けることができません。何か邪気を払う鬼瓦に代わるものとして、「鍾馗さん」が登場したのではないかと、ひそかに思っています。

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