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京都観光タクシー同友会/京都観光タクシードライバーの小噺
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【公衆トイレ】
- 京都はトイレの先進都市。近世の早い時期には、街角に公衆トイレ代わりの小便おけが置かれ、1825年(文政8)には3503ヵ所もあったとされる資料もある。現在、市内の公衆便所は96ヵ所。昔の京の街角には、屎尿の臭気がさぞ漂ったことであろう。
- このように多数の小便おけが置かれた理由は、京周辺の農村が、肥効性の高い屎尿を奪いあったからである。享保期と天明期には、山城・河内の農民達は、京の屎尿を巡り、国を挙げて争っている。ブランドとして全国的に高い評価を受ける京野菜と宇治茶。京都の人の舌が育てたといわれるが、その裏には京都人の“尻”も大きな役割を果たしたことを忘れてはならない。年の瀬には、各家に汲み取り代金として現金やもち米等が渡され、このもち米で正月のおもちをついた。屎尿を巡る都市と農村の循環システムが出来上がっていた。
- 小便おけは、明治になると、博覧会で入洛する外国人の目などを気にして、京都府は改善を命じ、大小便ができる両便所の建設も始まる。その後、コレラなどの伝染病予防のため、便所の改革が何度か試みられる。明治28年の平安遷都1,100年祭には、当時大勢を占めた私設便所の市有化と統合・新設が行われ、現在の公衆便所の原型が形作られる。
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