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【秋篠寺】単立寺院》Tel:0742-45-4600

 光仁天皇の勅願により780(宝亀11)年、法相六祖の一人善珠僧正が開いた奈良朝最後の官寺。1135(保延元)年兵火で焼亡、わずかに残った講堂を修復して本堂とした。焼失した金堂跡は、本堂の南のうっそうとした木立の中にあり、また、塔跡も南門を入った茂みの中に残る。

山門 参道 参道
庭園 本堂 -

本堂[国宝] 1135(保延(ほうえん)元)年の火災で焼失した堂宇(どうう)()(ざい)で再建。天平の余香(よこう)を伝える寄棟造(よせむねづくり)本瓦葺(ほんかわらぶき)の建築で花崗岩の基壇(きだん)上に立つ。礎石(そせき)は自然石で、縁や床は張られず、内部は漆喰(しっくい)(たた)きの土間。

薬師(やくし)三尊像(さんぞんぞう)[重文] 本堂の本尊。もともと(いち)()のものでなかったらしく、中尊(ちゅうそん)薬師像が寄木造(よせぎづくり)素木像(しらきぞう)で藤原時代であるのに対し、両脇(りょうきょう)()は彩色像で平安時代の作と思われる。

()芸天(げいてん)立像(りゅうぞう)[重文] 秋篠寺の仏像の中でもっとも有名で、本堂内の左端に立つ。頭部は天平末期の乾漆で、体躯が鎌倉時代の木彫彩色像であるのに、しも不自然さを感じさせず、調和を見せているという。

帝釈天(たいしゃくてん)立像[重文] 伎芸天と同じく、天平の乾漆の頭部に鎌倉の木造の体躯を補作したもので、一対の梵天(ぼんてん)像の首の心木(しんぎ)に1289年7月の修理銘がある。

大元帥(だいげんすい)明王(みょうおう)像[重文] 大元堂の本尊で秘仏(6月6日のみ開扉)。鎌倉時代の作で像高229.5cm。一面六()半裸の立像で、全身に蛇を巻き付けた忿怒(ふんぬ)形相(ぎょうそう)

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