京都観光タクシー同友会の観光案内
【化野念仏寺】《浄土宗》пF075-861-2221
弘仁年間(814〜823)に弘法大師が五智如来寺を創建。後、法然上人がこの寺を常念仏の道場として中興、化野念仏寺と呼ばれるようになった。明治の末、岡山出身・中山通幽が、化野一帯に散乱、埋没していた約8,000体の石仏や五輪塔を集めて、西院(賽)の河原に安置した。ここで行われる千灯供養は夏の終わりを告げる風物詩として有名。
◇化野 鳥辺野・蓮台野と同じような葬送の地。鳥葬・風葬であったという。「化」は生から死に変わるという意味。「あだし」とは古語で、はかない・悲しみ。化野は「あだしなる野辺」が「あだし野」となったもの。ちなみに、「葬る」は、「放る」から転化した。死者はここ化野に捨てにこられたのかも?
◇『徒然草』 「あだし野の露消ゆる時なく、鳥辺山の烟立ちさらでのみ住果つる習いならば、如何に物の哀もなからん、世に定めなきこといみじけれ」と詠われ、古来より、化野の露・鳥辺山の烟は、人生無常の象徴。
◆納骨堂 インドに現存する2,300年前の古代仏塔・ストゥーパーを模した仏舎利塔。ストゥーパーとはサンスクリット語で、漢訳すると卒塔婆。すなわち、塔婆、塔のこと。仏舎利(釈迦の遺骨)を納めるための施設。当初は土饅頭のかたちをしていたが、インドでは暑さから傘をさしかけたものといい、これが発達して、のち五重塔など仏塔に変遷する。
■本堂・庫裡 1712年の建築。本尊・阿弥陀如来坐像は湛慶作。
◇モリアオガエル 庫裡の背後の池はモリアオガエルの生息地。
◆角倉素庵の墓 江戸初期の豪商・角倉了以の息子。角倉了以は大堰川・鴨川を開き、高瀬川を開削する。大悲閣には了以の木像。角倉一家の墓は二尊院。
◆西院の河原 釈尊宝塔説法を聴く人々の姿になぞらえた約8,000体の石仏を配列安置している。石仏は室町時代の作が多く、一部は江戸時代。撮影厳禁。
◇千灯供養 地蔵盆8月23・24日に行われる。多くの無縁仏の霊にローソクを供えて慰める行事。
参考資料 昭和京都都名所図会 竹村俊則著より
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